NO7-その「小熊」を削除せよ

 私はウイルスソフトに「シマンテック」の「アンチウイルス」を使っている。そして、最近シマンテックからセキュリティ関係のメールマガジンが来るようになった。一応目を通すものの、あまりじっくり読んだことはなかった。

 しかし、年末はウイルスメールが横行するということなので、最新号をじっくり読んでみることにした。そこには、最近話題になった小熊のアイコンのファイル「jdbgmgr.exe」に関するデマメールに対する警告があった。

 そのデマメールとは、ご存知の方も多いと思うが、「システムファイルの『jdbgmgr.exe』がシステムを壊し、メールを自動配信するウイルスであるから、直ちに削除せよ」旨のものである。つまり、シマンテックは、騙されて『jdbgmgr.exe』を削除してはいけないよ、と言っていたわけです。
 では、少し一緒に読んでみましょう。以下「 」はメールの引用です。

「『jdbgmgr.exe』に関するデマメール情報・・・・嘘のウイルス情報でファイルを削除するように警告する内容のメールが出回っています。他人へ転送したり、惑わされたりしないよう、ご注意ください。」

おお、わかったぞ。で、そのデマの内容とは?
続いてデマの内容の紹介が掲げてある。

「ウイルスは・・・以下の通りに削除して下さい。」

ほお、騙してファイルを削除させるわけね・・・。

「1.スタートから始めて、検索を選択し・・・名前が jdbgmgr.exe の小さなクマのアイコンです。絶対に開けないで下さい。」

へー、ちょっと検索してみよ・・・。カタカタカタ・・・ポチッとな。
そこに、「小熊」のアイコンが現れた。
あう!なんてこった!いるぢゃないか!
こいつが悪者ウイルス「小熊」か!!! ←え?!デマだろ?

「6.そのアイコンを右クリックし削除・・・ゴミ箱を空にして下さい。」

よし!わかったぞ!
この小熊めっ!削除してくれるわ!! ←だからデマだってば
うりゃっつ!!(デマの通りに笑顔で削除)
これで悪いウイルス小熊を退治してやったぜ!! ←デマだっちゅうに
ザマーミロ!!
ガハハ!!(得意の絶頂) ←まだ気付いていない

そして、デマの紹介は終わり、メールは対処法について説明している。

「・・・削除の必要はありません。」

え? ←ちょっとおかしいことに気付く
( ̄口 ̄;)ハッ!
慌てて、メールの内容を読み直す。
( ̄口 ̄;)ガーン!!削除しちゃったよ〜ん(ToT)。

 そうです、私は、デマの内容を読んでいるうちに、いつの間にかその内容がデマであることが頭から消えてしまい。デマの言うがままに削除してはいけないシステムファイル「小熊」を笑顔で削除してしまっていたのです。
 慌てましたねえ。どうしようと思いましたねえ。これぢゃあ、デマメールに直接騙された方がマシだと思いましたねえ。自分が嫌になりましたねえ。
 その後、この「小熊」はゴミ箱から削除されても、システム上保護されており、再起動で復元することが判明し、一安心。
 シマンテックよ。人騒がせなメールを送るんぢゃねーぜ(おまえ(私)がアホなだけぢゃ)。

投稿者 ぶいまっくさん 性別: 男 年齢: 天皇陛下万 人種: 戦士

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