NO19-夜の学校

もう15年位前の事です。

当時高校で美術部だった私は、翌日の文化祭の準備に追われていました。 私の高校は夜間部があり、黙っていれば夜も9時〜10時位まで平気で残る事が出来たので、その日は追い出されるまで作品作りをしようということになっていました。

夕飯のコンビニ弁当も食べ、明日の展示のめどもついたということで私と友人は他の部の展示を見ておこうと言う事になり、友人は一足先に見物に出かけてしまいました。

展示があるのは本棟の一階と二階、三階は立ち入り禁止で文化祭当日は荷物置き場になるので、二階に友人を見つける事が出来なかった私は一階へ彼を探しに行こうと階段室へ行きました。

が、その時、一瞬、薄暗い階段を上にのぼる人影が…

何しろ電気のついていない階段でしたので見間違いかもしれないと思った私は「上に行くん?!」と三階にむかって声をかけてみました。

すると、何処からとも無く「…うん…」とか細い返事が。違和感は有ったものの確かに声を聞いたと確信した私は三階に彼を追いかけました。

が、しかし、三階は真っ暗で当然のように人は誰もいませんでした。

後で友人に聞くと、いくら待っても私が追ってこないので、すぐに引き返したとの事。当然三階へは行っていませんでした。しかし、姿をちゃんと見たかと問われると自身がないですが、声は、「…うん…」という返事は確かに聞いたのです。三階には、何がいたのでしょう?

投稿者 BEさん 性別: 男 年齢: 31メガ 人種: 美形

怖いので、これに投票
コメント (無記入可/全角50文字以内)


制作著作/どっすこい丸