NO10-お化け屋敷準備中

高校二年生の時、私のクラスでは高い競争率を勝ち抜いてお化け屋敷をやることになりました。

校舎の中でも古い方で、本気で幽霊が出ると噂の教室で、お払いのバイト経験のある先生(関係ないですが、この先生はショッ○ーのバイト経験もあるそうです…先生、あんたの過去って一体)にお清めしてもらい、準備オッケー。

お化け役が被るゴリラの覆面も用意したし、好き勝手にメイクした美容室からもらってきたマネキンの首もばっちりです。
机などを組み立てて通路を作り、窓もふさいで、電気をつけないと中は真っ暗。

例に、数人が暗い中歩いてみる事にしました。
ハサミなどの危険物を避けて、ぽちりと電気を消します。
私は、出口付近の電気のスイッチ近くで待機です。

クラスメイト「声かけたら電機つけてね〜」
私「了解〜」

で、さっそくクラスメイトたちは中を歩き出したのですが
約三十秒後(早)「きゃああああああああ!?」と物凄い悲鳴が!!

え?

まだ通路を作っただけで、お化けの準備はちっともしてませんよ!?

クラスメイト「何これ何これ!?」「○○さんどうしたの!?」「足に!足に何か!!何かに入った!!」「電気!!電気つけて〜!!!」

何があったんですかみなさん、と思いつつ電気をつける私。
直後、今度は笑い声が

私「どうしたの〜?」
クラスメイト(爆笑しつつ)「ちょっと誰〜!?」「ゴリラ!!ゴリラの鼻!!」「こんなとこに置かないでよ〜」

…ちっとも状況が飲み込めないかと思われます。
私も、きちんと説明受けるまでわかりませんでした。
何があったかと言うと。

クラスメイトは、熱いからと言って素足でいたんですよ。
素足で歩いていたら、一人の足の指が何かにつっこまさって悲鳴をあげたとのこと。

私が電気をつけて、なんだろうと足元を見ると…
なぜか床に放置されていたゴリラの覆面の鼻の穴の部分に指がつっこまさっていたとのこと。

…それだけでそないに悲鳴あげないでください。
隣の教室で休憩所を開く為に準備していた一年生が何事かと覗きにきましたよ…

そして翌日、無事にお化け屋敷は開かれ、一人一回五十円という安価の為かお客さんはたくさんいらっしゃってくれました。

さっちゃん(メインのお化け役の人がちみっこを泣かせまくるったり二日目に急遽私がハンドメイドなお墓の前でお化け役をやる事になってエライ悲鳴をあげられたとか色々あったわけですが…

「ゴリラ覆面鼻穴悲鳴事件」(勝手に命名)は、別の意味でお化け屋敷最大の噂の種となったのでした…

投稿者 魔裏悪さん 性別: 女 年齢:ギリギリ未成年 人種: 日本人と思われる人間


面白いので、これに投票
コメント (無記入可/全角50文字以内)


制作著作/どっすこい丸