NO3-無念!

学生の時、バイト先で起きた出来事です。

仕事中、私は何所からともなくやって来たおじいちゃんに声をかけられました。
何やら深刻そうに訴え掛けてくるその話の内容は、 「どうにかして゛アレ"を取ってくれないか・・・.」の一天張り。
私が仕事中で忙しかった為と、おじいちゃんの歯切れの悪さで、最初、何を言わんとしているか分からなかったのですが、落ち着いてよーく聞いてみると・・・

便所入れ歯落としてしまった。どうにかして取ってくれないか!」

シーン・・・。

分析した結果、私の手には到底負えない無理難題と分かり、おじいちゃんを待たせ、救援を呼ぶ事に。 皆と仕事そっちのけで、おじいちゃんの意見を考慮し、考えに考え抜いた挙句の果て、行きついた結果は、一同「無理・・・。」 と全員一致の意見となりました。

心の中で『おじいちゃんよ・・・無念っ!』土下座する私でした。が!その後もあきらめ切れないのか、おじいちゃんは閉店近くまで、何度もアポイントを取りにやって来たのでした。

おじいちゃんへ一言。「その入れ歯、便所から拾ったとしても、又使うのですか?」

投稿者 安倍啓恵さん 性別: 秘密 年齢: 23 人種: つんぼっちゃま


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