ピースメーカー
ロシアから解体される予定の核弾頭10発が盗み出され、そのうちの1発は爆発した。核爆発を確認したアメリカは、ケリー博士ら専門家を召集、国際テロ専門のデヴォー大佐はウィーンで輸送に使ったトラックの足取りを掴む。そして、二人は、犯人一味が大規模な核爆破テロを企んでいることを知る。
>流石は、ドリームワークスの第1回映画作品だけはあり、お金と力のいれ具合が違う。ストーリーの流れもよくできているし、この先どうなるだろうと興味をそそられ、第一級のエンタテインメントに仕上がっている。
全体としてはアクションとその追跡劇やドラマ部分が素晴らしい。この辺は、TVドラマ・シリーズ『ER/緊急救命室』で3度エミー賞を受賞した女傑とも呼ばれるミミ・レダーの手腕によるところが大きいであろう。
そして、見終わって、複雑な心境になる映画である。
犯人側のクロアチア人のリーダーの計画実行の動機が哀しく同情をひくのだ。しかし、それに対して、主人公側のいい分の主張は弱く、奇妙な後味が残るのである。ある意味、そういう意味では成功した作品かも知れない。
ああ……それにしても、アメリカの映画は相変わらず核爆発の描き方がいい加減です。
ちなみに、アメリカではクルーニーとキッドマンのベタベタなラブロマンスではなく不評だったのこと。そんなシーンなど、この映画には蛇足です。
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