NO47-ピースメーカー

 
ピースメーカー

1997年 アメリカ
監督: ミミ・レダー
脚本: マイケル シファー
出演者:
ジョージ・クルーニー
ニコール・キッドマン
マーセル・ユーセル
アルクサンダー バルエフ 他

ピースメーカー
ロシアから解体される予定の核弾頭10発が盗み出され、そのうちの1発は爆発した。核爆発を確認したアメリカは、ケリー博士ら専門家を召集、国際テロ専門のデヴォー大佐はウィーンで輸送に使ったトラックの足取りを掴む。そして、二人は、犯人一味が大規模な核爆破テロを企んでいることを知る。

>流石は、ドリームワークスの第1回映画作品だけはあり、お金と力のいれ具合が違う。ストーリーの流れもよくできているし、この先どうなるだろうと興味をそそられ、第一級のエンタテインメントに仕上がっている。

全体としてはアクションとその追跡劇やドラマ部分が素晴らしい。この辺は、TVドラマ・シリーズ『ER/緊急救命室』で3度エミー賞を受賞した女傑とも呼ばれるミミ・レダーの手腕によるところが大きいであろう。

そして、見終わって、複雑な心境になる映画である。

犯人側のクロアチア人のリーダーの計画実行の動機が哀しく同情をひくのだ。しかし、それに対して、主人公側のいい分の主張は弱く、奇妙な後味が残るのである。ある意味、そういう意味では成功した作品かも知れない。

ああ……それにしても、アメリカの映画は相変わらず核爆発の描き方がいい加減です。

ちなみに、アメリカではクルーニーとキッドマンのベタベタなラブロマンスではなく不評だったのこと。そんなシーンなど、この映画には蛇足です。


ピースキーパー
米空軍エリート少佐クロスは核弾頭起爆装置が内蔵されたブリーフケースブラックパックを大統領のもとで守る任務を受けるが、マーフィ率いるテロリスト集団にそれを奪われてしまう。マーフィらはミサイル発射基地を占拠しワシントンを壊滅させると脅迫する…

>あくまでタイトルとニュアンスが似ているという作品。

アメリカ人の核の描き方は、無知で、大抵、いい加減なのだが、この作品はうまくやっている方かと。

核を落とされたら被害者の心の痛みを描き、脚本がよくできていて、反核のメッセージが強く残る作品なのである。よって、B級アクション映画なのがちょっと惜しい作品。屋上でカーチェイスを敢行し、車で屋根を次々とジャンプしていくという馬鹿馬鹿しいアクションといったら……面白いけど……。

内容はいいのですが、ドルフラングレンがでるとどうしてもB級映画になってしまうのだろうか?

ピースキーパー

1998年 アメリカ
監督:
フレデリック・フォレスティアー
出演者:ドルフ・ラングレン
マイケル・サラザン
モンテル・ウィリアムズン 他
 


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制作著作/どっすこい丸