そうよ、そう!
乙女心をときめかせながら、その後を想像するのがいいのよ!
シンデレラはね。あの後、王子様と幸せに暮らすの。
しかし!
所詮、シンデレラは一般市民。王女の座にはつけないの。言ってしまえば、後宮の愛人ひとりに過ぎない訳ね。王女の座には、政略結婚できた人がつくの。
おまけに、王子様は、閨房術とかしっかりマスターしているのね。だから、王子様は、シンデレラとの夜の生活に2〜3日もするとあきあき。所詮、一般市民ですもの。
なんじゃい、こんなマグロ女はって!
でも、シンデレラは挫けない! 努力の子だもん!
前作は魔術を使って、ガラスの靴やかぼちゃの馬車なんかで、王子様をだましこんだでしょ?
だから、今回も黒魔術を使って、お城の粛正にのりだすのよ!
まずは、かぼちゃを黒魔術で化けかぼちゃモンスターにして、後宮の愛人どもを頭からばりばりと食わせるの。
王子様も魔女の鍋で精製した媚薬をつかって、これで激しい夜の日も安心♪
でも、王子様は媚薬の副作用で廃人寸前へ♪
それで、しだいに、シンデレラが政治の表舞台に出てくることになるのね。おまけに、衛兵でもかなわなかったお化けかぼちゃをシンデレラが倒したこともあって国民の人気も抜群!
おっと、お化けかぼちゃを倒すエピソードは自作自演よね?
そして、最後、シンデレラは王国の女王様と君臨したのでした。
めでたしめでたし。
と思いきや、ある日、魔法の鏡に向かって
「世界で一番美しいのは私よね?」
と自分の美に酔い痴れようしたとき、ある衝撃な事実を知り、また闘争の日々がはじまって……
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