どろにゃん用食事 (食用ビカチュウ)
……!!
私のもてうる技術をフルに使い、神をも侮辱する行為で作った食用ネズミ。その名も「ビカチュウ」よ!
デザインも子供にも愛されるようになっていて、ステキでしょ?
ピーマンやニンジンが嫌いな子供でも、これを食べれば大丈夫。栄養価も抜群なのよ〜ぉ。
さーあ、食べなさい〜。
マ、マイコねーちゃん〜。
こんな技術があるのなら、BSEにならないよう牛を改良してくださいにゃ〜。
なーに言っているの? そんな世間様に役に立ちそうな技術を私がつくると思って? 悪の科学者としてのステータスが下がってしまうのよ。できる訳がないじゃない!
私には、せいぜい、下半身の毛を生えないよう道徳的にもいけないことをして、食べやすいよう改良するぐらいしかできないの。
いや。悪の科学者のステータスなんて下げてくださいよ。それに、下半身だけ毛を生やさないようにするって、けっこうな技術だと思います。
でも〜、これはあんまり美味しそうに見えないネズミですにゃ。
まあ、なんて、美味しそうなネズミなの!
……。
マジですか? リオン?
美味しそうじゃない? わからないのどろちゃん。
食べて宜しいですか?
どうぞ〜ぉ、遠慮なく。
では、いただきまーす。
まあ、どろは見た目も気にする子だと思ったから、もうひとつ、見た目をいいヤツを作っておいたわ。
どろはそっちを食べてみて。
これよ。
どろにゃん用食事、見た目がいいやつ (食用ビカチュウ/サドシ付き)
なんかついてるぅ!
子供達の中で愛されている、サドシ付きよ。
お子様ランチで、旗がついているしょ? あんな感じだと思ってちょうだいな。
もちろん、サドシは食べられるし、しゃべることもできるのよ。
サドシ、しゃべってあげて〜。
サドシ「オレはサドシ! ふるさとのマタラタウンを離れ、ビカチュウと共に旅を続けている。目指すは世界一のポタモンマスター! ポタモンゲットだぜ!
へい、そこのネコちゃん!
はやくもオレを君の胃袋のなかへ、ゲットしてくれ!
うえ〜〜、ゲットしたくないよ〜〜ぉ。
あら、どろちゃん、そんなことを言わない方がいいわ。
このビカチュウはかなり美味しいの。
そう例えるなら、松阪牛なみのお肉よ!
どろにゃん 舞子
え? 松阪牛!?
それなら、ぼくも食べてみるにゃ!
味が松阪牛並なんて、意外だったわ〜。私も食べてみるの〜ぉ。
でもさすがに、生じゃ食べられないから、この鉄串を刺して焼きましょう。
えいぃ!
ぎゃーぎゃー!(肛門から串刺しにされた)
暴れてる暴れてる。
生きたままではダメですわ! しめて殺さないと。
おらっ!
ありがとリオンちゃん!
ドロ! 物置に備長炭があったでしょ?
それ持ってきて頂戴〜ぃ
はい。ですにゃ!
やっぱり、炭火よね〜。
炭、持ってきました。
点火! じわじわと火が強くなってきましたにゃ。
あれ? また暴れてる。 ちょっと絞め殺しが甘かったみたいですわね……
サドシなんか、凄い悲鳴をあげたあげく、泡をふいてますわ!
もうしょうがないわ。
このまま、魔女裁判のように生きたまま、じっくり焼いちゃいましょう!
みんな! 暴れて油が飛び散るから気をつけてね。
は〜い。
魔女裁判で、火刑になっているジャンヌダルクをみる邪悪な司祭のように見守ります!
数分後……
まんぷくまんぷく〜。
もうこのビカチュウの肉は、松阪牛なんて目じゃないわね。
極上の、極上の、霜降り肉だったわ。
美味しかった〜ぁ。
サドシの目玉もお吸い物にしたら、かなりいけました!
肝も凄く美味しかったですわよ。
ちょっと、サドシの脳みそが少ないところが残念なところかな?
この食用ネズミがあれば、四堂家の食費も大助かりね。
円満解決!
はい。円満解決なのですにゃ。
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