なに、円陣を組んでいるんだ?
実はあのチョコの中にどろちゃんがいて、どう助けようか相談しているところなの。
ドロ君チョコの前に、すげー凶暴なのいて、近づけないんだ。
オラオラオラ!!
もはや、野獣……。
ほう、そんなことか。
それならば、この合気道の使い手である、私におまかせ。
一発でのしてやる!
リオン覚悟ぉ!!!
オラ!!
あぎゃ!(こってんとぶったおれ)
一発で、のされた……
……ま、まさか、この私が一発だなんて……
熊も虎もゆうぽけも倒す、この私が!!
アレを、アレをだすしかないのか?
ま、まさか、蘭華ねーさんはアレを!?
危険だわ、やめて!
止めるな、美紀!
女にはやらないといけないときがあるのだぁ!
(凄まじい闘気を放つ蘭華。
と、こそこそと押し入れをさぐる)
(全身に闘気が満ちあふれ、蘭華は押し入れからみつけた金髪かつらをかぶり変身した!)
スーパー蘭華2.1!!
ああ、なんてこと!
とうとう、蘭華ねーさんのこのモードが出てしまった!
クリスタルの啓示を受け、殺意の波動に目覚め、精霊ルビスの加護を受けた、このモードが!
ドラゴン●ールのネタだけだと思ったら、FF、スト2、ドラクエと色々なネタがつまってるんだ……。
それも、2.1って微妙な数字。
うふふふ……
ちなみに、これが、2.0モード。
こっちは、2.1モードだ!
0.1の違いが解らない……。
うお!
なんて、凄い違いなんでしょう!
鏡にうつった自分を見るようだ!
……。
このモードに目覚めた私には『タンスの角に小指をぶつける』くらいしか敵はいない。
……いくぞぉ!
うおっ!(突然、かっくんと前のめりに倒れ込む)
蘭華ねーさん、どうしたの?
まだ、戦っていないのに?
走りだしたとき、小指をタンスの角にぶつけた……。
もう、駄目だ……。
あー、蘭華ねーさん!!
死なないで!
……なに? このノリは……
うううう……。
美しい姉妹愛……泣けますな……。
……帰っていい?
って、蘭華ねーさん、酔っぱらってない?
(金髪カツラをぬぎ……)
よぱらってないもーん♪
完全に酔っぱらってますね、これは。
この季節になると、女の子からチョコをもらうから、お酒飲んで、やさぐれているのね。
私は女の子なんだもーん♪
女の子からチョコなんてもらいたくないだもーん♪
うううう……(涙目)
はいはい。蘭華ねーさんは、女の子です。よしよし。
それで、ドロ君はどうします?
あんな状況では……
オラオラオラ!
キーーー!!!
もう少しリオンちゃんが落ち着いたところ見て、助けましょう。
……それがいいみたいですね。
ドロ君……。
愛は耐えるものだ……。
がんばれ!
かくて、一同はリオンの様子を見ることになった。
しかし、誰もが、その事をすっかり忘れてしまい……
数日後……
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