NO3-おばぁちゃんは命の恩人

私がまだ乳母車に乗っていた頃、母がケーキ屋さんでケーキを買おうとし、お金を払うために乳母車を一瞬はなした。そして、払い終わって見るとなんと私が乳母車ごといなくなっていた! 私が逃げたわけではない・・・いくらあんなに変な親だといっても逃げたいほどではなかった。

そう、なんと私は誘拐されたのだ。

母は仰天し、必死に辺りを探し回ったが見つからない。そして、10分ほど経ったころ、祖母が私の乳母車を発見。70歳くらいのおじいさんが引いて歩いていたらしい。口で「もう大丈夫だからね・・。」と呟きながら・・・。

確かに、その方があの家族から逃れてまっとうな人生をあゆめ・・いやいや、ともかく助かってよかったなぁ。あの時連れ去られてそのままだったら今頃どうなっているんだろうと思うと今でも恐くなることがある。

今では93歳になる祖母は、私の命の恩人である。

投稿者 りえこんさん 性別: 秘密 年齢: ミーハーなお年頃 人種: 人じゃないから書けない

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