NO28-ハリーポッタ-と賢者の石

 
ハリー・ポッターと賢者の石

2001年 イギリス
原作:J・K・ローリング
監督:クリス・コロンバス
脚本:スティーブ・クローブス
出演:ダニエル・ラドクリフ
ルバート・グリント
エマ・ワトソン
ロビー・コルトレーン
リチャード・ハリス他

ハリー・ポッターと賢者の石
額に稲妻の傷を持つハリー・ポッターは孤児。意地悪な叔母の一家で悲惨な生活を送っていた。そんなハリーの11歳の誕生日に一通の手紙が届く。それは何と魔法魔術学校の入学許可証だった!? 自分は魔法使いだと知らさせたハリーは、未知の世界にあるホグワーツ魔法魔術学校へと向かうのだった。

>世界中で1億部を売りつくし、今も新作が出るたびにベストワンに輝く小説「ハリー・ポッター」シリーズの映画版です。プロデューサーであるデイビッド・ヘイマンは、この映画のために、映画化の為に独自の製作会社を設立したほどの作品です。

映画だけを見た場合、展開についていけない人が多そう。あの長い原作を忠実に再現するため、間をおかず、話しがどんどんと進んでいってしまうのです。

意地悪な叔母に苛められているポッタ少年が徐々に魔法の世界へと誘われていく展開は、読んでいる人達を、この世界へ誘ってくれる重要な部分じゃなかろうか? 映画の方では、その場面が流れるように展開し、感情移入の間を与えてくれてないのだ。残念ながら、丁寧なダイジェストという感がぬぐえない。

しかしながら、箒が飛び回るシーンはよくできていてワクワクさせられし、暖かみのある色彩を使い、おとぎ話のようなイメージがよくできあがっている。なんだかんだと面白い作品である。子役の子達も、いない筈の相手、トロールなどとよく演技したものだと感心させられる。


デビッド・コパーフィルド
ディケンズが1850年に発表した長篇小説を、イギリスの国営放送であるBBCの特別番組で放送したもの。一人称形式で全体を物語る主人公のデビッド、彼によって次々と紹介される多数のワキ役の方がずっと大きな魅力を読者に与えてくれる作品となっている。 善人、悪人、同情をひく人、反撥を呼ぶ人など ドラマが展開してゆく。

>3000人の候補者をオーディションしても決まらなかったハリー役だが、BBCが製作したテレビ映画『デビッド・カッパーフィールド』のビデオをたまたま見た監督のクリス・コロンバスは即座に「この子だ!」と叫んだ。そう、この作品があるからこそ、ハリーポッタの主役が決まった訳だ。これは、そのダニエル・ラドクリフは、99年にBBCの『デイビッド・カッパーフィールド』でデビュー作。

見てのとおり、あざといパッケージに苦笑。肝心のダニエル君の演技はうまいです。他の大人の俳優が邪魔になるくらい。

デビッド・コパーフィルド

1999年 イギリス

リトル・ヴァンパイア

2000年 アメリカ
監督:ウリ・エデル
脚本:スティーブ・クローブス
出演:ジョナサン・リプニッキ
ロロ・ウィークス
ジム・カーター 他

リトル・ヴァンパイア
スコットランドに越して以来、不思議な宝石の夢を見るトミーは、ある晩バンパイアのルドルフと友達になり、夢で見た宝石にルドルフを人間に戻す力があることを知る。たった一人の友達を救うため、バンパイアから人間に戻す宝石を探す少年の冒険が始まった!

>主演が「スチュアート・リトル」のジョナサン・リプニッキなんです。パッケージがハリーポッタを意識してあります。

内容の方はハーリポッタとは全く別物で、なかなかの良作としてでき上がっています。エディングで人間となったルドルフに対して、口笛をふいて……のシーンなんかはアイディアがきいていて、心に残ります。あと、スタッフロールの戻ってきた牛達のオチもいいです。

しかしファミリー向けに作られた作品なので、大人が見る分にはものたりなさを感じる点が難点と云えば難点。ハリーポッタはある程度、大人でも見られますが、こちらは完全に低年齢向け。

制作総指揮・脚本は「アダムス・ファミリー」や「ビートルジュース」のラリー・ウィルソンなのですが、あの独特な毒々しさやブラックユーモアもありません。原作付き映画化だから仕方がないのですが……。暇なときに、小さな子供さんがいる家庭で見てくださいって感じの作品です。


ロード・レノックスと秘密の城
ロサンゼルスから、祖父が住むヨーロッパの城に遊びに来たボビーとマーティン。この城は「黒バラ城」と呼ばれる部外者が立ち入ることのできない秘密の城だった。こ二人は、この城の中で古代動物を復元させて飼育する祖父の姿を目にする…。

>ハンガリー産の映画。ハガンリーでの映画名は『Mystery of Black Rose Castle』。直訳すると、黒バラ城のミステリーとなる。日本で売るために、『ロード・レノックスと秘密の城と』いう、ハリーポッターを意識したタイトルとパッケージに変更されている。

また笑えるのが、ハリーポッターでなく、ロード・オブ・リングの真似が入っていること。ロード・レノックスというパッケージのタイトルデザインが、ロード・オブ・リングとそっくり! 内容の方は、全然、似てませんけどね。

ロード・レノックス
と秘密の城

2001年 ハンガリー
監督:カタリン・ペテーニ
出演:ジョーコ・ロジック
トラヴィス・キスゲン
ジェームス・シャンツァー他
 



 

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制作著作/どっすこい丸